医薬品販売の許可を取らずに美容効果をうたう医薬品を渡したとして、兵庫県警生活経済課と西宮署などは2日、医薬品医療機器法違反の疑いで、大阪市都島区に住む会社社長の男(41)を再逮捕した。 再逮捕容疑は昨年6月5日、東京都の中国人女性ら2人に対し、医薬品販売の許可を受けずに肝機能の改善に使う医薬品「ラエンネック」計2450点を郵送した疑い。「何も言いたくない」と認否を保留しているという。 同課によると、ラエンネックは胎盤成分を抽出した「プラセンタ」を原料にした肝機能治療の医薬品だが、美容効果もあるとされる。中国の通信アプリ「微信(ウィーチャット)」のやり取りや郵送履歴などから、国内外の中国人に販売していた疑いがあるという。 男は1月13日、医薬品を不正に貯蔵していたとして逮捕されていた。