「トー横」事件 死亡男性への集団暴行容疑で4人逮捕 警視庁

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東京・歌舞伎町のビル屋上で2021年11月、住所・職業不詳の氏家彰さん(43)が暴行されて死亡した事件に絡み、警視庁捜査1課は1日、この事件の約3週間前に氏家さんを集団で暴行したとして、東京都北区赤羽北3、職業不詳、田村孝広(43)と、千葉県木更津市清見台2、職業不詳、露崎翼(20)の両容疑者、18歳の少年2人の計4人を傷害容疑で逮捕したと発表した。 捜査1課によると、氏家さんと4人は、歌舞伎町の「新宿東宝ビル」周辺の「トー横」と呼ばれる地域に出入りしていた。4人は「(氏家さんが)二つのグループの対立をあおった」と供述しているという。 逮捕容疑は21年11月7日午前3時半~5時40分ごろ、新宿区大久保1の西大久保公園で氏家さんを殴ったり蹴ったりして全治3週間のけがをさせたとしている。田村容疑者は容疑を認め、露崎容疑者は「殴ったり蹴ったりした覚えはない」と否認。少年のうち1人は「頭を蹴ったが、胸のけがは僕ではない」と一部を否認し、もう1人は「弁護士が来てから話したい」と認否を留保しているという。 「トー横」には家出をした少年や少女らが集まっている。捜査1課によると、田村容疑者は、これらの若者を支援していると自称する「歌舞伎町卍會(まんじかい)」の「副会長」で、露崎容疑者と少年2人は千葉県木更津市の暴走族「2代目 夢走愛(むそうあい)」のメンバーだった。両グループは対立していたという。 暴走族の関係者の別の4人が、約3週間後の11月27日、新宿区歌舞伎町1の雑居ビル屋上で氏家さんに言いがかりをつけて暴行し、死亡させたとして傷害致死容疑で逮捕されている。【最上和喜】

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