山梨県警は指導料名目で契約先の担当者を脅し現金を受け取ったとして、山梨県農政部の男性副主査を逮捕した。 恐喝と収賄の疑いで逮捕されたのは、山梨市万力の県農政部農政総務課副主査仲川賢司容疑者(58)だ。県警によると、仲川容疑者は、県耕地課で積算システムの管理・運用などを担当していたおととし2月、県の契約先の40代の男性団体職員に「俺は個人的にお前を指導した。だから指導料を払え」などと因縁をつけて脅し、現金7万円を受け取った疑いだ。仲川容疑者は容疑を認めているという。 県警は、逮捕事案以外にも少額の金銭授受があったことを把握していて、調べを進める方針だ。また、県警は金銭を渡した40代の男性も「要求に応じれば便宜を図る」との仲川容疑者の持ちかけに応じたとして、贈賄容疑で書類送検する方針だ。 長崎知事は「職員全体の信用に関わる重大な問題で厳正に対処していく」とコメントしている。