スマートフォン向けの電子決済サービス「PayPay(ペイペイ)」の決済音を使って食料品をだまし取ったとして、埼玉県警吉川署は27日、三郷市戸ケ崎5丁目、飲食店経営高橋拓也容疑者(31)を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。「お金に困っていた」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は、昨年8月19日午前5時35分ごろ、三郷市内のディスカウントストアでペイペイを使って決済したようにみせかけて、ソーダ水24本や食料品など36点(計8214円)をだまし取ったというもの。
署によると、この時の決済方法は、スマホに購入金額を入力して決済ボタンを押すものだったという。高橋容疑者は、あらかじめ動画共有サイトにある「ペイペイ」という決済音を用意しており、決済時にそれを鳴らして店員に決済が完了したと勘違いさせたという。昨年初めごろから、売り上げとペイペイからの支払いが合わないケースが複数あったことから、店側が署に相談していたという。