2015年 10月 の投稿一覧

相場操縦で早大OB有罪 東京地裁判決「豊富な知識を悪用」布浦隆司容疑者 有江正宏容疑者

株価を不正につり上げたとして金融商品取引法違反(相場操縦)罪に問われた有江正宏被告(36)と布浦隆司被告(33)の判決で、東京地裁は22日、いずれも懲役2年6月、執行猶予4年、罰金250万円(求刑懲役2年6月、罰金250万円)を言い渡した。

2人は早稲田大の学生らでつくる投資サークルのOB。検察側は追徴金計7億6516万2200円を求刑したが、判決は計3億9039万5600円とした。

判決理由で大野勝則裁判長は「サークルに所属して培った豊富な知識を悪用し、巧妙な手法を確立した。職業的に相場操縦を繰り返しており、悪質だ」と指摘した。

判決によると、2013年2~8月、大量に見せ掛けの注文をする「見せ玉」などの手法で、神戸製鋼所(神戸市)など4銘柄の株価をつり上げて株を売買した。

犯罪で得た財産を奪う追徴金の額について、弁護側は売買で得た約500万円が相当だと主張。判決は、求刑の額を「過酷」と退ける一方、弁護側の主張も「『やり得』を許さないという追徴の意義を無視するものだ」として独自に算定した。

陸奥湾でナマコ密漁の疑い 組員ら6人逮捕/青森県警 久慈圭祐容疑者

むつ市川内町の陸奥湾で、ナマコを組織的に密漁したとして、青森県警組織犯罪対策課やむつ署、青森署などは22日までに、漁業法違反(漁業権の侵害)の疑いで、函館市鍛治1丁目、同市所在の指定暴力団六代目山口組系3次団体の組員、畑田武容疑者(25)や青森市柳川2丁目、無職久慈圭祐容疑者(29)ら6人を逮捕した。
1年以上前から犯行に及んでいた可能性が高く、被害総額は2億円以上に上るとみられる。
県警はさらに共犯者がおり、密漁が複数回にわたって組織的に行われ、利益の多くが暴力団の資金源になったとみて、事件の背後関係などを調べている。

逮捕されたのは畑田、久慈両容疑者のほか、函館市湯川町1丁目、山口組系組員高橋紘(26)、
同市湯川町1丁目、無職奈良勝(27)、同市東山町、無職大谷浩志(48)、同市山の手2丁目、無職紙谷聡(44)の4容疑者。

逮捕容疑は、6人は漁業権を有していないにもかかわらず、共謀の上、
10月4日午後7時20分ごろから同11時ごろまでの間、むつ市川内町の沖合約100メートルの陸奥湾内で、
ナマコ約960キロ(卸相場価格約288万円)を密漁した疑い。

同課によると、県警は今年5月ごろ、同湾で密漁を行っているグループがいるという情報を入手。
その後、捜査を進めて5日に2容疑者を逮捕し、県内から逃走したほかの4容疑者は16、17の両日に潜伏先の北海道で身柄を確保した。

容疑者らの供述やフェリーの乗船記録などを元に調べた結果、昨年9月ごろから密漁を行っていたとみられ、
ナマコはフェリーで北海道に運んで売却していたという。
取り調べに対し、「以前は北海道でも(密漁を)やっていた」と話している容疑者もおり、県警は被害の実態解明などを進める方針だ。

なりすまし「受け子」を逮捕 100万円詐取、容疑否認 萩原佑喜夫容疑者

孫になりすまし、郡山市の80代女性から現金100万円をだまし取ったとして、
郡山署と県警特殊詐欺対策特別捜査隊、福島北署は7日午前2時50分、詐欺の疑いで住所不詳、無職萩原佑喜夫容疑者(24)を逮捕した。
郡山署によると、萩原容疑者は現金受け取り役の「受け子」とみられ、容疑を否認しているという。

振り込め詐欺容疑でグループ最高幹部3人逮捕(6日)成沢卓哉容疑者(24)米野良司容疑者(40)植村信二容疑者(32)

医療費還付金名目の振り込め詐欺事件で、兵庫県警捜査2課などの合同捜査本部は5日、電子計算機使用詐欺容疑で、千葉市花見川区の自称法律事務所職員、成沢卓哉容疑者(24)ら男3人を逮捕した。3人は被害者に電話を掛ける「かけ子」らの責任者に指示を出していた疑いがあり、県警は詐欺グループの最高幹部とみている。
 ほかに逮捕したのは、千葉県習志野市の塗装工米野良司容疑者(40)と、同県船橋市の自称会社員植村信二容疑者(32)。合同捜査本部によると、一連の事件での逮捕者は計24人となった。被害は兵庫など26都道府県で約600件、総額約5億円となる見通し。
 3人の逮捕容疑は、詐欺グループの他のメンバーと共謀し2014年7月、神奈川県内の高齢女性3人に地元の市職員らを装って「医療費を払い戻す」などと電話し、現金自動預払機(ATM)を操作させ現金計約105万円を詐取した疑い。
 県警によると、グループは「かけ子」のほか、ATMから詐取金を引き出す「出し子」、詐取金をグループ上位者に運搬する「中継役」で構成。他の逮捕者の供述などから、3人が各役割の責任者に指示を出していた疑いが浮上したという。