愛媛県警は１８日、元本保証と利息の支払いを約束して違法に資金を集めたとして、元フューチャーワールド社長、浜崎則文容疑者（４４）＝兵庫県明石市別所町＝ら４人を出資法（預かり金の禁止）違反容疑で逮捕した。被害は北海道から九州まで３０都道府県の計５５０人、総額約６８億円に上るといい、県警は詐欺容疑も視野に調べている。
他に逮捕されたのは大津市唐橋町、元同取締役、原哲夫（４８）▽松山市古川西２、元ゴールデンフェザー最高経営責任者、渡辺弘志（４５）▽同市空港通１、元同最高執行責任者、脇水伸次（４４）の３容疑者。ゴ社はフ社の愛媛県内の代理店。
調べでは、浜崎容疑者は「米国に本拠を持つ資金運用会社『フューチャーワールド』の社長」を名乗り、他の３人と共謀。同県新居浜市で０４年１１月から０６年１１月にかけ、無職の女性（７０）ら県内の４人に元本を保証し、契約期間に年５〜１２％の利息を支払う約束をして現金計１億２３５０万円を集めた疑い。
県警によると、フ社の代理店はゴ社のほか少なくとも４カ所ある。フ社から代理店には契約元本の１０〜５０％が紹介料として支払われていたといい、勧誘の実態解明を進める。
昨年１月以降、県警に「０６年末ごろから利息の支払いが停止し、元本すら返ってこない」との相談が寄せられ事件が発覚した。